筋トレをしている人であれば、バランスの良いタンパク質、糖質、脂質、そしてビタミンが欠かせないですが、これらの加えて欠かせないのが亜鉛です。
プロテインやビタミンは摂取しているけど亜鉛は摂取していないという方も多いのではないでしょうか。
しかし亜鉛は、それ自体で身体の栄養素にはなりませんが、身体の機能をサポートする大切な役割を担います。
今回は亜鉛についてその効果や不足するとどうなるのか、解説していきます。
亜鉛とは何か
亜鉛はミネラルの1つで人間の身体が正常に機能するためには欠かせない成分です。
人間の身体ではタンパク質を分解する「ペプシン」、脂肪を分解する「リパーゼ」などさまざまな酵素が働き、栄養を消化吸収しています。
その他にもエネルギーを作り出す、内臓の機能を正常に保つ、病気や怪我の回復を助けるなど、さまざまな酵素が働いています。
この酵素の働きを活性化させるのがミネラルであり、亜鉛です。
亜鉛が酵素の働きを活性化させることで、タンパク質の合成やエネルギーが作り出されるのを間接的に助けてくれるのです。
そのため筋骨格内や肝臓など二元のあらゆるところに亜鉛は存在しています。
この亜鉛は体内で作り出せないため食事やサプリメントから摂取しなければいけません。
肉や白米、プロテインなどは大量に摂取していても、たくさん食べても身体の疲れが抜けない、体調が悪いという状態はまさに亜鉛が不足している状態かもしれませんよ。
特に筋トレをしていると、通常よりも多くのエネルギーが必要となり、当然亜鉛も多く必要になるのでぜひ意識的に摂取していきたいところです。
亜鉛の効果とは
亜鉛にはエネルギー生成、細胞分裂、免疫機能、タンパク質、炭水化物、脂質の代謝など実に様々な効果があります。
その中でも特に意識したい効果を幾つか挙げてみましょう。
疲労回復
亜鉛は人間の身体の様々なところで働くため、いわゆる身体の機能を正常に保つための補助の働きがあります。
これは言い換えれば、亜鉛が不足してしまうと身体の機能を正常に保てず、疲労が溜まっていくということ。
そのため亜鉛の摂取には疲労回復効果があるのです。
特に筋トレをしていると筋細胞が傷つき、これを回復するためにタンパク質合成が必要になりますが、このとき充分な亜鉛が体内に貯蔵されているとタンパク質の合成をスムーズに行うことができ、疲労回復も早くなります。
トレーニングをしているなら栄養素を効率的に代謝するためにも亜鉛は摂取していきたいですね。
舌の機能を正常に保つ
味を感じる舌の細胞には亜鉛が重要な働きを占めると言われています。そのため亜鉛不足に成ると味がわかりづらくなるのです。
風を引くと味がわからなくなるのは、その他の器官に亜鉛が使われることで起きる亜鉛不足が原因とも言えるでしょう。
また濃い味付けの食事が食べたくなるのも疲れからくる亜鉛不足が原因とも言えます。
カロリー制限をしている場合だと、エネルギーが枯渇して疲れが溜まりやすく、濃い味付けが欲しくなりやすいので、亜鉛を積極的に摂取してみると良いでしょう。
亜鉛はビタミンの代謝を促す
また亜鉛はビタミンの代謝を促す効果があり、特にビタミンAの代謝を助けることで、肌荒れの予防やアンチエイジグといった効果があります。
さらにタンパク質や糖質など栄養素の代謝にはそれぞれビタミンが必要ですが、これらを助ける働きも亜鉛にはあります。
筋トレしていても代謝が落ちてしまってはただ疲れるだけで、引き締まった身体にはなりません。
こうした栄養素の代謝を助けるためにも亜鉛は摂取していきたいですね。
亜鉛を多く含む食品
亜鉛は牡蠣、豚肉、レバー、抹茶、豆腐、ナッツ類などに多く含まれます。
筋トレをしている人だと鶏むね肉をよく食べるかと思いますが、鶏肉には亜鉛はほとんど含まれてないので、亜鉛不足には注意したいところです・
コンビニ食には注意!
コンビニ食品に含まれる添加物には亜鉛の吸収を妨げる成分があります。
また亜鉛自体もおおよそ30%程しか吸収されないと言われているので、コンビニ食品だけですませるという人は亜鉛不足に注意しましょう。
亜鉛の摂取タイミング
基本的には吸収率の高い食後に摂取すれば問題ありません。
また亜鉛には成長ホルモンの分泌を促進するので就寝前に摂取してもいいですね。
亜鉛を飲むようになってから朝の目覚めが良くなったという人も多いです。
もちろん亜鉛だけを摂取しても意味がないので、基本はバランスの取れた栄養を摂ることを心がけて、これら栄養を効率的に代謝するために亜鉛を摂取するということを忘れないようにしましょう。
また亜鉛を亜鉛不足を気にして余分に食事を摂ることでカロリーオーバーが気になるという人は、手軽に摂取できる亜鉛のサプリメントがオススメです。
筋トレをしていて栄養が偏っている気がする、最近疲れやすいといった人は亜鉛の摂取を検討してみてはいかがでしょうか。