プロテインといえばどんなイメージがしますか?
かつては、ムキムキでマッチョな筋肉自慢の男性が、まずいのを我慢して飲むものといったイメージが強かったようです。
しかし、国産のプロテインが開発された1970年代に比べれば、現代のプロテインは格段に飲みやすくなりました。
今では、女性やお年寄り、小さな子どもにもタンパク質の補給源として気軽に飲まれるようになりました。
この記事では、プロテインの種類と効果について分かりやすくお伝えします。
contents
私たちの体の材料となるタンパク質
糖質、脂質、タンパク質を三大栄養素と言いますが、そのうちのタンパク質は体の材料となります。
筋肉、骨や内臓、血液、髪の毛、皮膚や爪など、体を構成する多くの部位がタンパク質からできています。
タンパク質か不足すると、まず体の末端に不具合が出てきます。
体の重要なところから栄養分は使われていくため、髪の毛が抜けやすくなったり、爪が欠けやすくなってしまいます。
スポーツや筋トレを常時おこなっている人は、タンパク質の損失量が多くなるため、より多くのタンパク質が必要となります。
プロテインは、動物性や植物性のタンパク質が主原料です。
タンパク質は、人の体のなかでアミノ酸に分解されたあと、必要に応じてタンパク質に作り替えられます。
肉類、魚介類、大豆製品、卵、乳製品などは良質のタンパク質を含みますが、毎食これらの食品を摂っている人は少なく、多くの人が不足しているようです。
プロテインを効率よく摂取することで、タンパク質不足を解消することができます。
スポーツを常に行う人だけでなく、「タンパク質が足りないかな 」と思う人にもプロテインをおすすめします。
プロテインの種類について
プロテインには牛乳を原料としたホエイ(乳清)プロテインとカゼインプロテイン、大豆を原料としたソイプロテインの3種類があります。
ホエイプロテイン
ホエイプロテインはチーズを作るときにできる液体のホエイ(乳清)を原料としたもので、カゼインプロテインよりタンパク質の含有量が高く、お腹にも優しいのが特徴です。
カゼインプロテイン
カゼインプロテインは、牛乳から水分を取り除いたスキムミルクのようなもので、ホエイプロテインに比べて消化吸収に時間がかかってしまう傾向があります。
ソイプロテイン(大豆プロテイン)
サポニンやイソフラボンを含むため、女性に人気があります。
この3種類のプロテインの中でも、アスリートたちに人気があるのが、ホエイプロテインです。
ホエイプロテインは、カゼインよりタンパク質が多く含まれます。
また、ホエイプロテインは製法によって、WPI(ホエイプロテインアイソレート)とWPC(ホエイプロテインコンセントレート)に分かれます。
WPI(ホエイ・プロテイン・アイソレート)とは
アイソレートとは、英語で「分離」「隔離」という意味ですが、WPIは、「フィルター膜処理」や「イオン交換樹脂膜処理」といった方法で、不純物を取り除いたものです。
タンパク質の含有量が90%と純度が高いのが特徴で、タンパク質以外を取り除いているため、脂質や乳糖がほとんど含まれません。
そのため、カロリーが気になる方や、牛乳を飲むとお腹を壊しやすい方も安心して摂取できます。
WPIは吸収率がよいのが特徴で、摂取後1時間以内に70%が体内に吸収されます。
筋トレなどの前に飲んでおくと、ちょうどいいタイミングでプロテインが体に吸収されます。
また、WPIは他のホエイプロテインと比べて吸収率が良いので、トレーニングの直後にも適しています。
WPC(ホエイプロテインコンセントレート)とは
WPCは「マイクロフィルター法」という方法でろ過します。
乳糖が残りやすい方法なので、乳糖不耐症の人は腹部膨満感や腹痛などの原因になることもあります。
一方で、乳清に含まれるビタミンやミネラル類を多く残すことができます。
ホエイプロテインの中では比較的安価なため、プロテインを試してみたい初心者に適しています。
WPIが体内に吸収されるまで1~2時間なのに比べ、WPCは3時間以上かかるため、スポーツでのパフォーマンスを求める目的ではなく、普段にタンパク質を補う目的で使うのにおすすめです。
プロティンを飲む目的と飲むタイミング
プロテインを飲む目的は人によって違いますが、筋肉増強のためやダイエットのため、健康維持のために摂取する人が多いようです。
プロテインを飲むタイミングは運動の前後、朝起きた時、夜寝る前のうち、いずれか1回飲めばよいと言われています。
運動の前に飲む
筋トレなどでエネルギーを消費すると、体は筋肉成分のたんぱく質を分解してしまうため、トレーニングをする前に飲んでおくとよいでしょう。
運動をするとき、空腹状態ならホエイプロテインなどを飲んでおくと効果があります。
運動の後に飲む
トレーニングの後は、分解された筋肉の修復のためにプロティンが役立ちます。
トレーニングの30分から1時間以内にプロテインを摂取するのが理想的です。
朝起きた時に飲む
朝食を抜くとタンパク質が不足し、筋肉が分解されてしまう可能性があります。
夜は、寝る前に摂取すると、睡眠中に筋肉の増殖が期待できます。
プロティンを摂取するメリットとデメリット
メリット
タンパク質が足りないと免疫力が低下し、風邪を引きやすく治りにくくなりますが、プロテインを摂取することで、体に必要なタンパク質を手軽に摂取できます。
同時にビタミン類も摂取することができるので、免疫力アップに役立ちます。
デメリット
プロテインは薬ではないので特に副作用はありませんが、過剰に摂取するとデメリットが生じます。
プロテインを摂りすぎると、肝臓や腎臓に負担がかかり、体調不良の原因になることもあります。
ホエイプロテインは、体質によって牛乳アレルギーの人は不向きといえますが、脂質や乳糖をほとんど含まないWPI(ホエイプロテインアイソレート)は、安心して摂取できます。
まとめ
プロテインにも様々な種類がありますが、この記事では主にホエイプロテインWPCとWPIの特徴と効能についてお伝えしました。
- WPC(ホエイ・プロテイン・アイソレート)は、乳清をろ過して濃縮する方法です。
- WPI(ホエイプロテインアイソレート)は、WPC製法後さらに、フィルター膜処理やイオン交換樹脂膜処理を施します。
- WPI(ホエイプロテインアイソレート)はタンパク質の純度が高いうえ、牛乳アレルギーの人にも摂取することが可能なプロテインです。
しかし、WPC(ホエイ・プロテイン・アイソレート)がWPI(ホエイプロテインアイソレート)に劣るというわけではなく、WPCは乳清に含まれるビタミンやミネラル類を多く摂取することができます。
自分に適したプロテインを選び美容と健康にお役立てください。
なぜ、日本では有名なSAVASザバスではなくてマイプロテインなのか?下記リンクで解説していますので見てみてください